犬の目線にあわせろ!

大阪は上新庄のBAR犬を飼い始めて12年経ちました!戌年から戌年、そしてまた戌年から始めます。後半戦スタート!

自らをアパッチと呼ぶ男

最近深夜に現れる、自らをアパッチと呼ぶ男。

グリーンベレーに所属しパイロット、アルカイダにも一時期在籍、○○組とも関係が深く、サウジアラビア出身。らしい。日本語はペラペラ。

 

私が今までに見たなかで1番太いタイヤの自転車に乗り、奴は登場するのである。
f:id:guruguruzo:20180805114400j:image

 

「びびらっしょんなぁ」

(訳:ビビらせるなぁ)

 

私の素直な感想である。

 

空手をマスターし、暴走族と一人で戦い、前科多数。悪い奴らは大体友達。

「びびらっしょんなぁ」

このままだと彼の武勇伝を延々に聞かされるので、私もハッタリで反撃開始。

 

「いや僕も格闘技してたんですぅ」

 

一瞬彼が動揺した気がしたが、

『手を見してみろ』

彼はそう言って私の手をじっくり見たあと、

『嘘つけ』と半分呆れながら睨んできた。

 

(やばい、バレてる)

とっさに、

「いや、僕、関節技の方なんで、手は小さい方が都合がいいんです」

とまぁ理屈にならない理屈を言ってみた。

 

彼は不満そうにしながら、

『お前は何してたんや』と興味をもってきた。

 

自衛隊とかです」(とかて)

 

『どこや、伊丹か』(探られてる)

 

舞鶴です」

 

『海軍か』

 

「そうです、海軍です」

 

『んん、そうか』

 

セーフ!奇跡!ちょっと納得してきてる!

 

たぶん彼は思ったと思う、

 

(びびらっしょんなぁ)

 

 

この後、彼に災難が降りかかることになるのだが、この時の彼はまだ知らない。

 

 

ーつづくー

(いや、でも書かれへんやつ)

 

 

ー完ー